やおきパン
■住所 : 福岡県福岡市東区箱崎1-30-7
■電話番号 : 092-641-5844
■営業時間 : 5:00〜19:00

◇お店の沿革


飯田ユリ子さん
  「お店はですね、道がまだ狭かった時からしていました。当時はJRの踏切(現在は高架化)の手前、筥松郵便局の真ん前にお店がありました。あの頃はにぎやかかったんです。」「道幅が狭かったけど、昔は遮断機が下りてですね、お昼の時間帯になったらずらーっと車が並んでいた。結構ながく止まってるんですよ。だから、その間に車からぱっと下りてきて買っていく人もいたんです。」
 やおきパンが現在の場所に移転したのは、道路の拡張のために立ち退きにあったためでした。昔は住まいとして使っていた建物の1階部分を改装して、お店を再開しました。元々のやおきパンの店舗があった周辺には多くのお店が立ち並んでいましたが、「立ち退きにあって、あっちこっちにバラバラになってしまった。」といいます。
 店名となっている「やおき」の由来は、七転び八起きの「やおき」。創業当初は、ご主人とお二人で経営されていたそう。「ずっと職人で働いてたんでですね、商売するのが生きがいだったんです。人からしてもらわなくて、なんでも自分たちでしていた。その主人も2年前になくなりました。」現在は、娘さん夫婦が夜中のパンの仕込みを担い、早朝5時の開店からユリ子さんが店番をしてお店を続けています。

■下宿の九大生との思い出

 立ち退きにあう以前には、現在のお店が入っている建物の2階で下宿を経営していました。部屋は5つあり、山口や大分などの遠方から越してきた学生たちが、10年間のうちに入れ替わりながら合わせて10人近く住んでいたそうです。
「私たちがパン屋してる間、下宿の学生さんに子どもたちを校舎のなかに連れてってもらったり。食堂に連れて行ってもらったり。息子もいましたから。そういう思い出もあります。にぎやかでした。」
 当時は、箱崎周辺で下宿をやっていたところも多かったが、現在では減ってしまいました。「下宿の人たちが寂しいって言ってます。今はマンションがいっぱいありますね。」

■なんども通いたくなるパン屋さん

安くておいしいやおきパンの商品は、学生や地域の方からも長く愛されています。特にシュークリーム(40円)とエクレヤ(50円)は、学生の集まるイベントなどがあると、注文が殺到。一人で100個も買われていくお客さんもいるほど。「1回買いに来てくれた人が、『うちのパンがおいしい』『よその食べられん』なんて言ってまた買っていただくんです。いい材料入れてるからおいしいと思います。」
 ユリ子さんは、パンを買いに来る学生ともいろんな話をしたと言います。「私に子供ができて、孫ができて、このごろは4ヶ月になるひ孫ができたんです。とかいうことを、話しますね。」
 そうした学生たちは、卒業して箱崎の町から離れてからもまた、やおきパンに足を運んでいるそうです。「昔の学生さんが来て、朝早くにパンとかいっぱい買って行ったりするんです。」「当時のお客さんが、(こんなこと言っていいかな?笑)麻雀とかされてて。夜中から朝まで。そして朝5時にお店が開くと同時にパンをいっぱい買って行ってて。そういう方が、引っ越した後もいまだにこっちにきた時には買いに来たりしてます。そういうのが嬉しい。」

名物エクレア

■九大移転についての思い

「いまもう箱崎のほうは建物がほとんど倒れていってさみしいですよ。あの通りもさみしくなってる。学生さんたちがいなくなってるから。でも、行かれたからもう仕方ないかなと思う。」
 これからの箱崎キャンパスの跡地や、箱崎の町については、「でももう10年先くらいでしょ、どうかなるっていうのは。いま六本松がきれいになってるって言いますね。今、ちょこちょこ話し合い(協議会)があってるみたいです。箱崎キャンパスの跡地は、あんな広いから色々入るといいですね。」と話してくださいました。

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(C)2008 箱崎九大記憶保存会