はこざきにあるとんかつ屋さんと言えばここ、帝大前の「はこざきとんかつ」。
隠れた名店として知られ、多くの九大生が通いつめてきました。歴史を紐解けば、元々はうどん屋さんだったというはこざきとんかつ。
最近はお昼の時間帯だけ営業をしていましたが、2008年12月19日をもって閉店しました。
最終日は閉店をどこからか聞きつけたお客さんで店内はいっぱい。
何度も取材のお願いをしたのですが、ご主人・奥さんともに「もう閉めるから…」「もう辞める店だからＴＶでも雑誌でも取材はお断りしている」と、お聴き入れは叶いませんでした。
長年続けてきたお店をたたむ心境、他人には計り知れない複雑な思いがあるようです。
「もう身体がついていかん」（ご主人）

箱崎の街から名店の火がまたひとつ消えてゆきました。こうして一つ一つ街が変わっていきます。
取材は叶いませんでしたが、長年九大生を見守り育んでくれた感謝を込めて、この特集をお送りします。
お店に堆積した多くの思いでを惜しみつつ、、、

ありがとう、はこざきとんかつ。
そしてさようなら、はこざきとんかつ。